第４００話：鐘声を背に翼を纏い舞い上がる魄霊

いろいろあった3週間。
たくさんの人に支えられて乗り越えた3週間。
チオ☆タドリンクに助けられた3週間。

生きていくために必要な痛みを噛みしめてようやくここに居ます。
お久しぶりです。悠です！


まさに、ゼロか１００かの選択肢―――――――――――――――――――――

悠「線が見えない…」
突然左目の視力が減退。

〆切りは3月2日 17:00 まで。

3月2日

＞＞12:00

　悠　　「もう東京に行くしかない…続きは新幹線か；；」
クッキー「私も行くよ」
　悠　　「でも明日バイト…
　　　　　それに交通費だってバカにならないし」
クッキー「大丈夫、何とかなる。
　　　　　一人より二人の方が作業はかどるし」
　悠　　「…ありがとう。交通費は私が全部もつよ。一緒に行こう」


＞＞14:17　新幹線に乗車

早速塗り始める…
　悠　　「あ。だめだ…線が余計にぶれる。てか…酔った…；；」
クッキー「え？！大丈夫って顔色悪っ…！！」
　悠　　「あああー…ダメ塗れない。ゴメン降りてから何とかする…」
クッキー「うちが出来るとこまでやっとくから！」


＞＞16:20　新横浜到着。そこから少し電車移動。

飲食店に入り再開
　悠　　「制服の影まだ残ってる？」
クッキー「それはあと少しだよ。でも描き文字と目と台詞が…」
　悠　　「あ、背景もまだ塗りきれてないのか…」

ひとまず担当さんにメール
（乗り過ごしたとウソつきましたごめんなさい）

　悠　　「19:30まで会議だからその時間までできそう」
クッキー「うちは台詞入れていくね」
　悠　　「了解…任せた」

数分後

　悠　　「くそう…絵がちゃんと見えない…
　　　　　これちゃんと塗れてる？はみ出してない？」
クッキー「大丈夫。ちゃんと塗れてるよ」
　悠　　「ってもう19:20…連絡しないと」
クッキー「待ってもらえるといいね」

担当さんに連絡
　悠　　「印刷所へのトラックが21:00には出ちゃうから
　　　　　20:45には持ってきてもらわないとダメだって」
クッキー「あと一時間ちょいか」
　悠　　「ちょっと厳しい…な」

無理かもしれないと担当さんにメール。
しばらく連絡来ず。

　悠　　「ごめんね…ここまで来たのに…
　　　　　この子達を世に出してあげられないかもしれない」
クッキー「でももしかしたら担当さんが上と掛け合ってくれてる
　　　　　かもしれないし」
　悠　　「そうかな…そうだといいな。ただ無理だったとしても
　　　　　これはちゃんと完成させたいから…
　　　　　クッキー最後まで付き合ってもらっていいかな？」
クッキー「もちろん付き合うよ」

担当からの返信
　悠　　「明日の朝10:00に持ってきてください。
　　　　　後はこちらで何とかしますって…」
クッキー「良かったやん！」
　悠　　「でも明日は8:30から関電の原子力発電所の見学があって。
　　　　　6:00にはここを出ないと間に合わない…」
クッキー「6:00じゃまだ会社も開いてないしなぁ…
　　　　　ベネッセって何時に開くん？」
　悠　　「9:30」
クッキー「うちも12:30からバイトだから9:40にはここをでないと。
　　　　　ギリギリやなぁーてか…制服忘れたー；；どうしよう…」
　悠　　「ありがとう。もう十分だよ…」＞＞泣
クッキー「代理でいいならうちが何とか渡すよ。バイトも何とかするし。
　　　　　制服も借りればいいだけだし！ほら、続き仕上げてしまおう」
　悠　　「クッキー…本当にありが…」

店員　　「すみません。
　　　　　飲食店ですので書き物はご遠慮ください」

悠・クッキー「えっ」

飲食店追い出されました。

寒空の下、カラオケBOXを探す。
コンビニ店員から聞き出しカラオケBOXへ。

そこでひたすら作業作業。

クッキー「眠い…」
　悠　　「歌うか？」

クッキー眠気撃退のために熱唱。
後は目のホワイトが10枚というところでカラオケBOX閉店。


＞＞5:00

近くにあった24時間営業のマクドへ入る。
（てか24時間営業って…大阪にもないよそんなマクド）

クッキー「5:20にはここを出て、6:11の新幹線に乗らないとね」
　悠　　「了解。何とか出来そう」

ホワイト完成。
あと、わずかに残った一色塗りの背景をクッキーに任せ店を出る。


＞＞6:11 新幹線に乗り号泣

何とかなった…なんとか。

目がダメになって何度も諦めそうになって

どうせ落とすなら好きなことをやって落とそうと思い〆切り3日前だというのに飲み会へ出席したり。

でもそこでたくさん励ましの言葉を貰って
翔さんに手伝ってもらって
母にも手伝ってもらって

マツさんに元気玉いっぱいもらって
妹にもスタミナグッズ山ほど貰って
憂さんにもらった音楽にもたくさん支えられて

何よりクッキーにたくさん助けられて
担当さんが何とか原稿を生かそうと奮闘してくださって

みんながいて諦めなかった自分がそこにいて…


無事入稿。
私一人では出来なかった。
今は全ての人に感謝です。

ありがとう…！