~ウメボシ珍道中~
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「佐助ぇえええええ!」
バァアアアアン!
勢い良く入ってきた其れはいつもと変わらない燃え(萌え)幸村だった。
「なに旦那?」
「大変でござる!ぅお親方様が失踪したでござるよ!」
「え?またどっか行っちゃったの?」
「ど、どうしたらいいでござるかっ…?!」
「まぁ落ち着きなって;たぶん謙信の所へ遊びに行ってるだけだろうから…」
「ぬぉおおおお!また謙信殿でござるか!!!」
何か地雷を踏んだらしい佐助。
「旦那…?」
「其は行くでござる!!」
「ぇ;行くって…まさか川中島にか?」
「ぅお親方様を迎えに行くでござるぅーっ!!」
ガタン!バタバタバタ…
「ちょ…旦那ぁああああああ!」
山中
「さ、佐助ぇええええ!」
「今度は何?」
山道を先に行っていた幸村が何かモジャモジャしたものを抱えて戻ってきた。
「ぅお親方様にそっくりなワンコを捕まえたでござる!!」
「…………」
あまりの無邪気さに一瞬めまいがした佐助。
「か、可愛いでござるよ…」
「はぁ…旦那の方がよっぽど……」
「なんでござるか?」
「…ぃゃ、何でもない。ってかその犬どうすんの?」
「…ぅ~ぉ親方様に似てるから捨てるなんてこと絶対出来ないでござる…」
「要するに飼いたいと…」
「…ダメでござるか?」
「……っ!!?」
必死に懇願する幸村の表情を背に佐助は何か複雑な想いと闘っていた。
「旦那…と、とりあえずオレには決定権がないから…親方様に聞いて決めるしか…」
「そ、そうでござるな!」
そう言って先を急ぐ幸村。
「危ない、危ない…もうちょっとで暴走するとこだったよ;」
佐助の心中は穏やかではない。
川中島
「ぅお親方様ぁああああああ!」
ゴスッ
「へブァアああああああぁぁぁぁ~…」
親方様の元に駆け寄った幸村はいつものように拳を喰らい空高く舞い上がってから戻ってきた。
ドサァ!
「幸村!城を空けて飛び出すとはどういうことだ!」
「ぅ…ぉ…お親方様…」
それは親方様にも言えることだと佐助は思ったが当然言えるワケもなく。
「親方様。旦那は親方様にそっくりの犬をどうしても飼いたいとここまで許しを頂きに参ったわけでして…」
「犬?」
「こ、このワンコでござる…」
「……っ!!?」
親方様もまたこの表情にダメージを受けたらしくゴホンと咳払いをしてから一喝した。
「よいか幸村!例えどんな事があろうともワシがいない間の城を空けて出てくることは許さん!今度からはその犬と一緒にしっかり城を守るのだぞ!!」
「ぅお親方様ぁあああ!この幸村ぅお親方様2号と共にしっかり城をお守りするでござる!」
「ぅむ!」
その光景を一部始終見ていた謙信はクルリと向きを変えて言い残した。
「お迎えが来ては仕方がありません。信玄…この勝負はまたの機会に」
「ぅうむ!!」
パッコラ、パッコラ…
白い馬にまたがり謙信が去った川中島から暫くして三人も退去した。
なにはともあれ幸村の衝動的な親方様お迎え戦は無事成功。
帰還したあとは佐助が必死に親方様2号のしつけをしている姿が目撃されているらしい。
*****
長っ!!!
予想はしてたけど、それをはるかに超える長さになりました。
それにしても幸ちゃんはよく暴走しますね。
今回は団子の替わりにワンコが出てきて大暴走。
萌え度がかなり高めの仕上がりとなってしまいました…。
そして佐助お疲れさまです。
いつも暴走する幸ちゃんを止めてもらっているので佐助にはほんと助かっています。
さすが「佐助」という名前だけあるよ。
今回は佐助の働きに感謝感謝。
では。
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☆プロフィール☆
HN:
梅星 悠(ウメボシ ハルカ)
年齢:
43
性別:
非公開
誕生日:
1981/06/26
職業:
絵を描くこと
趣味:
空を見ること
自己紹介:
ウメボシは旅から3時間で連れ戻されただいま原稿中。
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